オメガ・スピードマスタープロフェッショナルを購入してから1ヶ月が経ちました。
スピードマスターのクオリティ自体には満足していますが、職場には着けて行っていないので、この1ヶ月間で着用回数はそこまで伸びていないというのが実際です。
やっぱり、高年収な大企業でもない職場に100万円級の腕時計を職場に着けていくというのは正直ハードルが高いです。しかも、クロノグラフで、質感高い腕時計となると目立ちやすいですし。
特に私の職場は直属の上司が中途半端に時計好き(時計にある程度詳しいが50万円クラス以上の本当の高級腕時計は持たない)なこともあって、また新しい高級腕時計、あからさまな高級腕時計というのを余計に着けて行きづらい環境です。。私自身もまだ31歳と比較的若く、経理部という間接部門に在籍しているというのも、着けて行くのを憚らせる要素です。
それでいてインドア、陰キャなので、週末に必ず外に出かけに行くとか、誰かと会うという予定があるわけではないので、週末であってもスピードマスターを着ける機会がないこともありました。
しかし、腕時計というのはあくまでも実用品です。
だとすれば、使わない腕時計を持っておくってどうなの?しかもそれが100万円クラスって。という疑問が芽生えてくるのです。

一緒に時を刻んでこそ、傷をつけてこそなんぼなんじゃないの?、と。
この1年間ともに時を刻んできた、傷だらけのシーマスターアクアテラを見るとそう思います。

自動車という同じ「実用品」に例えると、通勤用で毎日使うコンパクトカーと、週末にしか乗らないポルシェと2台持っていて意味はあるのかと。
吐いて腐るほどのお金があればそれでもいいのでしょうが、庶民が無理して週末のための高級腕時計や高級車を買う、あまり使わない実用品をキープしていく意味はあるのでしょうか。
それに将来歳を取った時に、「綺麗な高級腕時計を何本も持っている老人」よりも「昔から使ってきた傷だらけの高級腕時計を着けている老人」のほうが、積み重ねた人生を感じるしカッコいいと思います。。
アクアテラは「人生の1本」になりうるか?
もちろん、趣味とすればいくらでも持っていていいと思うのですが、昨今の高級腕時計の値上がりは凄まじく、良いものとを持とうとすると100万円クラスになってしまい、気軽に買えるものではないのも事実です。庶民からすると、もはや趣味の領域を超えてしまっています。
じゃあ、スピードマスターを手放して、ロレックスのサブマリーナも買うのを止めて、30歳というメモリアルで購入したシーマスターアクアテラを生涯を共にする腕時計、「人生の1本」にするべきでしょうか。
正直なところ、アクアテラは装着感の問題が致命的で、「人生の1本」に相応しい時計かどうか疑問です。。
確かに、アクアテラの文字盤やケースのデザインには満足しています。マスタークロノメーター認定のコーアクシャルムーブメントによる実用性(精度、耐磁性、耐久性)もピカイチで、良い時計であることは間違いないでしょう。
しかし、日常使いする腕時計、everyday watchとして装着感が悪いというのは致命傷たりえます。毎日使うものなら、快適に使えるべきなのです。
正直、毎朝腕に着ける時にクラスプが真ん中からズレてるなぁとか、クラスプ部分がカクカクしてる(直線部分が長い)なぁと、気になってしまいます。。着けていて、小さなストレスが溜まっていってしまうというか・・・。また、ブレスレットの真ん中のコマが鏡面仕上げなのも正直好きじゃないんですよね。。無駄にドレッシーで時計の雰囲気に合わないと思いますし、鏡面仕上げだと高級腕時計ならではの金属の仕上げの質感の高さが楽しめません。ブレスレットは結構目立つ存在なので、ちょっとつらい。
そもそも、私が他の腕時計にも興味を持ち始めたのはアクアテラをきっかけとして「沼」にはまってしまったというのもありますが、このアクアテラの装着感に満足できていない、というのも大きいのではないかと思います。。
「人生の1本」に相応しい時計の候補
改めて「人生の1本」に相応しい腕時計とか何か、を考えてみると中々難しいです。。
シーマスターアクアテラ(購入時定価72万、現行定価96.8万円)やスピードマスタープロフェッショナル(購入時定価114.4万、現行定価123.2万)を手にしていることを考えると、100万円クラスの時計でないと満足できないでしょう。
そしてシーンを問わず着用できる汎用性があること、そのためにシンプル3針で目立つベゼルは有さないもの、が条件になるでしょうか。
すると、まず第一にロレックスのエクスプローラーやオイスターパーペチュアルが思い浮かびます。
ロレックスという間違いない品質とブランド力は魅力的です。エクスプローラーは悪目立ちしないシンプルなモデルでありつつ、文字盤が適度にカジュアルで色んなシーンでも使いやすく魅力的ですが、これまた上司が「エクスプローラーが欲しい」と言っていたことがあるので、その点がネックなんですよね・・・。マジこの職場最悪だろ。オイスターパーペチュアルも悪くはないですが、やっぱプロフェッショナルモデルのダブルロック・クラスプに憧れます。
でも、日常使い、職場でも使うならデイトが付いていた方が便利なのかなぁとも思います。
その場合、ロレックスではデイトジャストが選択肢に上がりますが、ブレスの真ん中のコマが鏡面仕上げで、さらにラグ全体も鏡面仕上げなのがちょっとダメですね・・・。
じゃあ、他のブランドの同等クラスでいいのがないかなと思ってみても、あんまりビビッとくるやつがないんですよねぇ・・・。
そう考えるとアクアテラは本当にいいポジションにある腕時計なのですが、だからこそ装着感が本当に惜しい。アクアテラを買って、いい時計!大満足!で終われればそれが一番幸せでした。。NATOベルトやラバーバンドに付け替えると装着感の問題はクリアできますが、そうするとカジュアル度が高くなり、着用できるシーンが限られてしまいます。
いやー、なんか難しいですねぇ・・・。一番いいのは高級腕時計が普通な大企業に転職することでしょうか!?
またしばらく時計のことで悩む日々が続きそうです。。
コメント
複数所有者ならではの悩みについてご記載ありがとうございました。
下記質問させてください。
★下記認識であっておりますでしょうか。
・アクアテラ→自身の環境に最も適しているが、装着感が残念(以前からおっしゃっていた認識です)
・スピマス→物はいいが、職場環境的に装着しづらい(特に中途半端に時計好きな上司のため)
・ロレックス→そもそも在庫がない。ただし生涯を共にする一本としては最適となりうる
★お持ちの時計について購入価額 / 時価 をそれぞれ記載しているのが気になりました。
「使わない腕時計を持っておくってどうなの?」というご記載から、リセールを視野に入れているのか?と
考えたのですが、実情いかがでしょうか。
★時計ではないのですが、私の部下にはベンツ、BMW、アウディ、ボルボ、レクサス等の高級車所有者が多いです。
私の感覚では、部下がロレックスを装着していても全く悪く思わないのですが
経理部における当該上司は面倒臭いタイプの方なのでしょうか。
Apple Watchご購入ありがとうございます。
★各時計の認識について
はい、全くその通りです。
★リセールについて
少なくともアクアテラについては、手放す可能性の方が高くなっております。
正直スピマスもリセールが視野に入っておりますが、買ったばっかりですし、腕時計の歴史に名を残す名作の1つであることから、慎重に検討する必要があると考えます。
ただ、価格の記載については昨今の腕時計の凄まじい値上がりっぷりと、「人生の1本」の価格の目安を表すのが主目的となります。
★職場の環境について
当該上司は日頃の言動からしてベースは昭和の考えであると見受けられるため、不安が大きくなっております。
しかも100万クラス、かつ正規店入手困難なロレックス(当該上司も昨今の正規店の状況は承知)ともなると尚更です。
高級車所有者が多い職場が大変羨ましく存じます。