先日、普段使いしているオメガ・シーマスターアクアテラの日付操作を誤ってしまった気がします←
朝、車で通勤している時にふと時計を見ると、日付が1日遅れているのに気付きました。
しばらく別の時計を使っており、その週からアクアテラを使い始めていたので、その時は「1日間違って合わせてしまっていたかな?」と思っていました。まだそんなに日付を見る機会もなかったので。
なので、そのあと日中に日付の早送り操作をしたのです。
しかし、感触がいつもと違う感じで、いつもなら「カチッ」といったら日付が完全に変わりきっていたはずなのに、中途半端な位置で止まり、さらにリュウズを回してようやく正位置に来る状態。あれ?と思ってそのまま日付の早送り操作をしまくったのですが、症状はそのまま。その時は「前からこうだったっけ?」とか「早送り機構が壊れたのか?」と思いました。
気になるので、昼休み時間中にもう1回腰を据えて操作してみることに。
いろいろ操作をして針を進めていたら、予期しない12時通過時点で日付が変わった気がしました。
つまり、単に12時間間違えていた時刻合わせしていた可能性があるのです←
だとすれば、デイト付き機械式腕時計における最大の禁忌「日付変更禁止時間帯での日付変更(早送り)」を犯してしまった、しかも1ヶ月分(30回)以上ということなので、大ショックです。オメガのキャリバー8800の日付変更禁止時間帯は午後8時〜午前2時ですから、もうどう考えても日付変更禁止時間帯です。。
(気がするとか、可能性とか書いているのは、ちょっと色々操作しまくっててどのぐらい針を回していたのか釈然としないからです。一旦普通に針を進めて通常の日付送りをしようとした時、「歯車の噛み合いがおかしくなってて、カチッと行った後にさらにリューズを回して日付を正位置にしたとき、逆に歯車が噛み合った状態になっているかもしれない」と思って針を戻したり日付の操作をしたりしたので、どのぐらい針を進めていたか正確に覚えてないんですよね。ただ、予期しない時に日付が変わったような感じはしました)
一応、その時に動作確認したら、0時付近でちゃんと日付は切り替わるし、早送りも正常に動作したので、故障・損傷は起こっていないと信じたいですが、ちょっとこれは心理的にもダメージが大きいですね。。しかも操作中、リュウズを押し込んでもうまく押し込めない症状が1回だけ出たし、心配です。。
こういうのがあると、なんだかんだいって機械式腕時計は3針ノンデイトが最も扱いやすくて頑丈だよなぁと痛感します。
デイト付き機械式腕時計の日付変更禁止時間帯は、日常的な操作の中に潜むトラップなので厄介です。ついうっかり引っかかってしまうリスクが高いです。
しょっちゅう時計を変えていればともかく、たまーに時計を変える程度だと日付変更の操作が久しぶりになりがちで、なかなか慣れないんですよね。しかも時計によっては日付早送りでリュウズを回す方向が逆だったりして、余計に慣れません。実際、オメガは6時方向に回して早送りしますが、ティソは12時方向に回して早送りします。まあ、早送りの方向間違いが破損・故障に繋がることはないでしょうが、操作がこんがらがります。
最近はほとんど必ず時刻を確認してから日付操作できるようになりましたが、今回のような12時間間違いというトラップに引っかかったのは初めてでした…。
3針ノンデイトであれば、操作は時刻合わせだけなるので、最も簡単で間違いがありません。
ちなみに、なぜ機械式腕時計には日付変更禁止時間帯があるのか?については次の動画がめちゃくちゃ分かりやすいです↓
あとやっぱり機械は単純であればあるほど壊れにくく頑丈になります。クロノグラフやGMT、デイデイト、デイトなどの機能が付いている機械式腕時計よりも、3針ノンデイトの機械式腕時計の方が壊れにくいということは論を俟たないでしょう。機械式腕時計はメンテをすれば世代を超えて使える永続性が魅力の1つですが、その魅力を最大限に引き出せるのが3針ノンデイトの機械式腕時計です。(正確には2針がもっと単純でしょうけど、奇抜ジャンルになるので除外します←)
とはいえ、デイトはあればいざという時に便利なんですけどね。まあ、意外とその「いざ」という時にしか使わないので、無ければ無いで不便を感じないことも多いですが…。実用性を取るか、堅牢性を取るか、なかなか悩ましいところです。もっとも、巷にはデイト付きの時計ばっかりで、ノンデイトの時計を探す方が大変だったりするのですが。
ちなみに日本語では日付機能が付いていない腕時計のことを「ノンデイト(non date)」と言うことが一般的ですが、これは和製英語のようで本当の英語では「ノーデイト(no date)」と言うようです。英語では「デイトではない」というより「デイトがない」という考え方なんですね。。
とりあえず、機械式腕時計の操作にはより一層気を付けなければ、と思った出来事でした。。
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