私が持っている腕時計の中にカシオのwave ceptor WVA-430J-1AJFという古くて安いソーラー電波時計があるのですが、今回それをメーカーのメンテナンスに出してみました。
ソーラーなので定期的な電池交換が不要とされていますが、二次電池(充電池)も徐々に劣化しますし、防水性能(防水パッキン)だって劣化しますからね。
2008年に購入したもので、そこから16年間ノーメンテで使ってきたので、出来るうちにと思ってメーカーに出してみることにしました。
私にとっての初めての腕時計
その前にちょっとこの時計について話しておくと、実はこのカシオ wave ceptor WVA-430J-1AJF(以下、WVA-430J)は、私にとって初めての腕時計なんですよね。今や総額338万円の機械式腕時計コレクションを有する男の、始まりの腕時計なのです←
購入した2008年といえば高校入学の年で、高校生活が始まるのを機に親に買ってもらったものです。
私がAmazonで適当に探してポチったもので、9,800円(消費税5%込)でした。
電池交換が要らず時刻合わせも必要ない、手間がかからないソーラー電波時計で探していて、ちょうどこのWVA-430Jが当時の私の琴線に触れるデザインだったのかなーと思います。
なぜ「腕時計」を買ってもらったのかはもう覚えていませんが←
親が買ってやると言ったのか、私の方から買ってと言ったのか・・・。高校入学を機に何か欲しいなーって思ってなんとなく腕時計を探して、これカッコいい!って思って買ってもらった気もしなくはないですが・・・。
今改めて見ると、ソーラー電波という利便性に加えてちょうどいい大きさ、ウレタンバンドによる軽快さ、必要十分の10気圧防水、夜光インデックス、バックライト付き液晶表示、1〜12までちゃんと欠けずに揃ってるアラビア数字など、割とバランスの取れた腕時計だと思います。それが9,800円なんだから、結構いい買い物をしたと思います←
高校生活では制服に合わせて毎日着けていき、大学生になっても日常的に使っていましたから、7年間日常的に使った腕時計で、実はこれ、まだ私の中では歴代もっとも使われた腕時計でもありますw
大学を卒業して就職してからは別の腕時計をするようになりましたが、それからは日常使いの腕時計を変えたりしているので、7年以上日常使いした時計っていうのはまだ他に無いんですよね。
今ではWVA-430Jを使う機会はめっきり減りましたが、ウレタンバンドの軽快さ、安物という気軽さがあり、作業がある日やスタイルによってはこれを着けることもあります。
というわけで、安物ではありますがWVA-430Jは思い入れがある腕時計であると言えます。
修理期間が終わっていてもメンテ(充電点検調整)はできる
2008年の購入から16年間に渡りノーメンテで使ってきたので、いい加減そろそろ二次電池や防水性能の劣化が心配になる頃です。
定期的な電池交換が不要と謳われているソーラーでも、二次電池の寿命は永久というわけではありません。一般的には10年ぐらいが寿命と言われており、カシオ公式の仕様でも7〜10年前後が寿命とされています。
ソーラー用2次電池について
よくあるご質問 | ウオッチ – ソーラー用2次電池について | CASIO
弊社のソーラー用二次電池は、通常、充電放電を繰返しながら、約7~10年前後ご使用いただける設計になっております。もしも二次電池が劣化し、光に当てても充電がされなくなりました場合には、弊社の修理部門にて点検修理を行っております。
まあ、このWVA-430Jは16年経っても元気に動いていますがw
とはいえ、近年は日光に当てて充電でもしない限り充電状態がHI(高)ではなくMID(中)を示すようになったりしているので、劣化は着実に進行しているでしょう。そして、ソーラーの二次電池は専用電池なので、電池交換は基本的にはメーカーに出すことになります。
WVA-430Jは2004年発売のモデルでもう20年が経とうとしており、メーカー修理受付期間は当然終わっています。また安物のクオーツですから、オーバーホールという概念もありません。
しかし、カシオは修理期間が終わった腕時計も「電池交換」「充電点検調整(ソーラーの場合)」のメンテナンスが可能です。まあ、電池交換系のサービスはセイコーやシチズンなども長くやっているようですが。電池はあくまでも消耗品ですからねぇ。
「充電点検調整」とは、「内部点検および充電補充、防水検査、必要に応じて内部消耗部品交換」をしてくれるもの。交換される部品は二次電池と防水パッキンの消耗品のみで、回路や主用部品は含まれません。あくまでも「電池交換」としてのサービスですね。料金は3,000円+税で、そんなに高くありません。
ただし、修理期間が終わっているモデルは、外装にヒビがあるなど作業で不具合が生じうる状態だと点検調整も拒否されるようなので、これまた「元気なうち」にやらねばなりません。
メンテ申し込みから梱包キット受け取り、発送
カシオは各地に所在するサービスステーション窓口への持ち込み修理も可能で、持ち込めば60分ほどで作業できるみたいですが、三大都市以外は平日日中のみの受付なので、配送修理にしました。
「電池交換」のWEB修理受付サービスから、2月18日(日)に申し込み。
専用の梱包箱を利用することもできるので、専用梱包箱の申し込みもしました。こういうのは自分でちょうどいい箱を用意するのが面倒ですからね。セイコーでは専用梱包箱は料金込み(追加料金なし)で使い捨てでしたが、カシオの場合はレンタル品となり有料です。330円(消費税10%込)也。
翌日の2月19日(月)には専用梱包箱を発送したというメールが届きました。投函型のゆうパケットなので対面受け取り不要ですが、追跡番号も案内されるので丁寧だなと思いました。セイコーは特に梱包キット発送の案内は来なかったので。
そこから2日後の21日(水)には専用梱包箱が届きました。
そこから少し間が空いて、3月3日(日)に梱包、発送しました。
送られてきたキットの内容はこんな感じ。
トレイのスポンジのところに時計を置いて、
挟んで収納箱に収めます。
梱包箱はレンタル品で再利用されるものなので、相応の使用感がありますw
それなりの大きさで、結構しっかりしてる作りの印象です。
しかし、トレイのスポンジは割と薄いし、挟むとキッチキチになりますが大丈夫なんですかね・・・?
セイコーの梱包箱は分厚いスポンジでサンドイッチする方式だったので、それと比べるとカシオのこの梱包は時計へ負担がかかりそうな気もします。。
腕時計を梱包したら、「修理依頼票」を同梱して、宅配封筒に入れて発送。これらもキットに付属しています。
送り先は大阪市のカシオテクノ株式会社 西日本修理センターでした。送り状伝票は付いていなかったので、ヤマトで集荷してもらって送りました。クロネコマンバーズからネットで申し込むと手書きの送り状を用意しなくていいから楽です。
カシオ到着から修理へ
発送翌日の3月4日(月)にカシオに到着して受付されました。
カシオで受付がされると、メールが届きます。修理状況が確認できるURLもついてくるので、そこから適宜状況を確認することができます。
受付翌日の3月5日(火)には修理中のステータスに。
3月7日(木)には、修理完了となりました。なぜか夜遅くに支払い手続きの案内メールが来て、すぐ決済。
翌日の3月8日(金)にはカシオから発送されました。佐川急便での配送です。
カシオから腕時計が到着
追跡を見ると当初は翌日の9日(土)に到着予定だったのですが、実際は10日(日)に着きました。結果的にちょうど丸1週間での返送になりました。
返送品は普通に段ボールに梱包されて届きました。
腕時計はこんな感じの袋、箱に包まれており、
腕時計本体はプチプチでの梱包。まあ、安物ならしょうがないかな、、、って感じ←
バックルのところにはバーコードのタグが紐で括り付けられていました。
報告書はこんな感じ。カシオのは受付者や技術者の名前も載ってるんですね。責任の証でしょうか。。
「表示不灯」と出ていますが、送る前はそんな症状なかったような・・・。単に、梱包したため暗闇に→パワーセーブ発動→電池劣化のため復帰困難とかでカシオ到着時は液晶が消えていたんでしょうか?それか、電池交換のためには何かしらの症状があったことにしなければいけなかったのか。。。一応ソーラー時計は「充電」が基本処置で、必要に応じての電池交換ということになってますから。
そのほかはモジュールの検査・各部点検に、防水検査、電池とOリング(防水パッキン)の交換で、一通りの電池交換に伴うメンテナンスをしてもらった感じですね。検査もされたし防水性能が確保できたのは安心です。やっぱり水回りが一番気を使いますから。
もともとが「修理受付」なせいか詫び状もついてしましたw 不具合修理じゃないからお詫びをされるような覚えはないんですがw 両面刷りのお手入れ解説書もついていましたが、画風が昭和です←
そして、料金は返送料なども含めて4,235円でした。これに自分で払った発送時の宅急便代が1,000円でしたので、総額5,235円となります。もともとが9,800円の時計ですから、半分以上のお金をかけてのメンテナンスとなりましたが、まあ、それによって同じものを長く使えるわけですから。。あと、新品買うよりかは安いですし。
というわけで、16年前の古い腕時計もメンテナンスをしたので、これからも安心して使えるようになりました。もう修理はできないので故障したら終わりですが、「長老時計」としてこれからも活躍してもらいましょうか。。
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