最近気付いたんですが、私は意外とアラビア数字インデックスの腕時計が好きなのかもしれません←

この「意外と」っていうのは、以前はなんならアラビア数字インデックスが好きではないと思っていたからなんですよね。
腕時計のインデックスは、腕時計全体の印象を左右する重要な要素です。バー、ドット、アラビア数字、ローマ数字と、いろいろな種類があり、人の好みも分かれます。
私はシンプルなバーインデックスが好みで、数字インデックスのものはあまり好まず、むしろ避けていました。
このブログへのコメントで「数字文字盤を好まない理由は?」と質問されて、以下のように答えていたこともあります。
数字については、私はシンプルなデザインのほうが好きなので、どうも数字はごちゃごちゃしているように感じるからでしょうか。特に数字インデックスとデイトが両方あるようなものだと、デザイン的にもおかしいな〜と思います。
「新規開拓先のロレックス正規店で異次元の接客を受けた」の私のコメントより
しかし、最近手持ちの腕時計にアラビア数字インデックスの時計が複数あることに気付いたんですよねw
腕時計を買い集めるようになってから、ハミルトンのカーキフィールド Mechanicalにカーキフィールド Titaniumのエンジニアドガーメンツコラボモデルと、アラビア数字インデックスの腕時計を2本購入。
そして、私の「始まりの腕時計」たるカシオ wave ceptorもアラビア数字インデックスでしたw

最近腕時計を探していても、アラビア数字インデックスの時計を避けることはありません。むしろ、アラビア数字インデックスの時計を見て「お、いいな」と思ったりすることもあります。
これまでのアラビア数字嫌いというのも、思い込み、食わず嫌いだったのかもしれません。
アラビア数字インデックスは凝縮感がある?
腕時計のカッコよさを構成する要素の1つは「凝縮感」です。
例えば腕時計の中でもクロノグラフは人気ですが、それは直径40mmほどの小さな文字盤の中にタキメーターやインダイヤルなどが詰め込まれている「凝縮感」がカッコイイから、というのがあります。
ではこの凝縮感は具体的には何なのかというと、「情報量の多さ」であると思います。小さな文字盤の中にいろいろな情報が詰め込まれているということが、凝縮感の源泉なのです。
となると、アラビア数字インデックスはバーインデックスなどよりも情報量が多いと言えるのではないでしょうか?
バーインデックスはそれ自体がシンプルで、かつ同じバーが12個敷き詰められるだけのため情報量としては少なめになります。
しかし、アラビア数字はどう考えてもバーよりかは複雑な形状をしており、しかも1〜12までの異なる数字が配置されるわけです。

こう考えると、アラビア数字インデックスはデザインとして「凝縮感」を演出するのに一役買っていると思います。
また、アラビア数字は掛け時計などの大きい時計ではよく採用されますが、それが小さな腕時計に収められているということが、より凝縮感を感じやすいというのもありそうです。

ただ、シンプルではないということは裏を返せば特徴的である、存在感があるということもであり、それが好き嫌いが分かれる原因でもあると思います。特に、シンプルな腕時計を好む方はアラビア数字インデックスは受け付けないでしょう。確かに、昔の私はシンプルな腕時計をより好んでいたと思います。
また、アラビア数字はカジュアルな印象を与えるデザインであるため、その好みも分かれます。
なお数字と言えばローマ数字もありますが、アラビア数字に比べるとシンプルな形状ですし、高貴でドレッシーな印象を与えるため、アラビア数字とはちょっと毛色が違うと言えます。。採用されるのもほとんどがドレスウォッチです。
まだ許せないアラビア数字インデックスもある
とはいえ、今の私もアラビア数字インデックスなら何でも好きというわけではなく、まだどうしても受け付けないアラビア数字インデックスもあります。
例えば、ロレックスのエアキングのように「異なる数字」が入り乱れているようなインデックスは、まさに「ごちゃごちゃ」している感じがして、あまりカッコよくは感じません。

あとは、デイト付きのアラビア数字インデックスも、時間を表す数字の中で唐突に別の数字(日付)が登場するわけですから、デザイン的な完成度は低くなってしまうように感じます。

とはいえ、ノンデイトの腕時計を探すこと自体が難しいということもあり、今ではデイト付きアラビア数字インデックスも見慣れた感があり、あまり気にならなくなりつつあります。。
「3・6・9・12」だけがアラビア数字の時計も好きですが、そういうタイプでデイト表示で数字が潰れているのは許せないですね←
もとのアラビア数字が少ないため、デイトがある唐突感・不統一感が強調されてしまいます。

レトロポップではない数字の方が好き
アラビア数字ではフォントにより多様なデザインがもたらされますが、フォントとしては普通の角ゴシック体のほうが好きです。
角ゴシックはモダンで洗練された印象を与えますが、丸ゴシックはビンテージ風でポップな印象です。
アラビア数字インデックスを採用する腕時計はビンテージ感を演出するためか、レトロポップな感じのフォントが採用されることが多いように感じます。
しかし、本物のビンテージモデルの数字フォントは、そんなにレトロポップでは無かったりするんですよね。
オメガの初代シーマスター・ダイバーズウォッチの復刻系モデルであるシーマスター300は、とてもポップな「3・6・9・12」のアラビア数字が採用されていますが、当の初代シーマスターはそこまでポップじゃありません。


丸ゴシック自体は別にそんなに嫌ではないんですが、現行シーマスター300のフォントは過剰な演出という感じがして、あんまり好きじゃないですね。前のモデルは初代モデルに近くて全然良かったんですが。
IWCのマークシリーズも、マークXVまではゴシック体でしたが、マークXVIからはポップな丸ゴシックに変わっています。

これは復刻系モデルではないのでビンテージ感の演出を目的としたものでは無いと思いますが、角ゴシックの方が無骨な感じがしてパイロットウォッチにはマッチしているように思うんですがねぇ。
というわけで、腕時計もインデックス1つとってみても奥が深いものです。次に好きになる時計はどれになるでしょうかねぇ。
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