日銀利上げで奨学金の金利が上がって辛い

先日、日本学生支援機構から封書が届いたと思ったら、新しい利率のお知らせでした。

日本学生支援機構の利息付き奨学金は、利率見直し方式の場合は5年ごとに見直しが行われます。

私の場合は返済開始からもう10年が経つので、2回目の利率見直しの時期が到来したというわけです。

今回の利率は・・・

0.003%から0.7%へアップ!

なんと233倍!

です・・・!

日銀利上げの影響で奨学金の金利も上がって辛いです←

私の場合、利息付きの第二種奨学金を上限の月12万円で借りていて、借り入れ総額は576万円にも上ります。

毎月の返済額は概ね2.4万円ほどです。

新しい金利(0.7%)での返済には、概ね毎月1,000円ほどの利息が含まれるようになるそうです。

これ、前回(0.003%)のときの利息は毎月10円ほどだったので、いかに高くなったかが分かりますね・・・。いや、前が低すぎただけかw

利率固定か、利率見直しか、それが問題だ

借金をするうえで、返済利息に利率固定方式か、利率見直し方式かを選ぶかは永遠のテーマですよね。誰も未来を知ることはできないので、一か八かの賭けなります。

利率見直し方式の方が金利は低いというメリットがありますが、将来の金利上昇がリスクとなります。利率固定方式は返済額が増えることがないのはメリットですが、利率が高い、逆に返済額が減ることもないというデメリットがあります。

私の奨学金の貸与が終了する頃(2015年3月)は、ゼロ金利政策の真っ只中で奨学金の金利は利率固定方式が0.63%、利率見直し方式が0.1%でした。利率見直し方式なら、1/6ほどの金利だったわけです。

ここで私は「後10年はデフレ経済、不景気の時代が続き、ゼロ金利政策が続くだろう」と予想して、利率見直しを方式を選択しました。

悲しいかな、とても後10年で日本経済が好転して、利上げできるような環境になるとは思えなかったからです。さすがに15年後、20年後となれば分かりませんが、10年の間は堅いだろうと。10年後、つまり2回目の見直しまで超低金利の恩恵を受けることができれば、3回目の見直し・最後の5年間で多少金利が上がってもベネフィットの方が大きくなるはずです。

その後は予想通り日銀の異次元緩和が続き、2016年からはマイナス金利政策まで始まりました。

それにより奨学金の利率も下がり続け、5年後の1回目の見直し(2020年)では0.1%から0.003%へと、33分の1の利率になりました。まさに利率見直し方式を選択して大正解でした(その時は)。

その頃の奨学金の通常の利率も、2020年3月貸与終了時で利率固定方式は0.07%、利率見直し方式は0.002%となり、史上最低となる、本当に底の状態でした。ここまで金利が低いとなるとどう考えても金利が上がるリスクの方が大きく、その時に選んでいたら迷わず利率固定方式にしていたでしょうね。

このまま2回目の見直しの時まではマイナス金利、超低金利の時代が続くかと思いきや、2024年に17年ぶりの利上げが行われ、マイナス金利政策が解除。その年のうちに追加利上げも行われました。ついに日銀の異次元緩和・超低金利政策が出口に向かって進み始めたのです。

そして2025年1月、日銀は更なる追加利上げを決定。政策金利が0.25%から0.5%へと引き上げられました。

どんどん金利が上がり、それと一緒に奨学金の金利も上がってしまったというわけです。

ただ、奨学金の見直し金利は去年の12月頃には決まっていたらしく、その頃には既にホームページで見直し2回目の利率が公表されていたので、今回の利上げの直撃は受けていないようです。利上げの観測が高まると日本学生支援機構の金利ページをチェックしていたので、あれもう決まってるじゃん!って気付きましたw

3回目の見直し時はどうなるか?

一応、今回の0.7%は利率固定方式を選んでいた場合の0.63%と同水準の利率であり、前々回・前回の低金利を考えればまだ利息総額は低く抑えられていると思いますが、5年後はどうなっているでしょうか・・・?

0.25%から0.5%への引き上げは2倍ということであり、利率見直し方式でも1%越えは確実で、2%近くなる?

日銀・植田総裁はまだまだ利上げへの意欲があるような感じで、まだまだ金利が上がりそうで怖いですね・・・。

しかし、まさか10年後にこんな急激に金利が上がるとは思いませんでした。

経済状況が好転したとまでは言えないので、ある意味で私の予想は的中しているのですが、こんな形での利上げは全くの想定外です。なんか、「まだ不景気なのに利上げするなんてありえない」「金利で為替をコントロールすべきではない」みたいな言説も見かけたりして、素人にはよく分かりません。経済学部卒ではありますが。

見直し利率が2%、3%へと上がるとなると利率固定方式に対する優位性はどうなるんでしょうかねぇ。最後の5年間だったら上がってもそこまで影響しないでしょうか。これもよく分かりません←

日本学生支援機構の金利は3%が上限となっているので青天井で上がる心配は無いのですが、ゼロ金利と1〜3%の金利があるのとでは結構違います。

今回だって、毎月10円なら240回でもたったの2,400円にしかなりませんが、1,000円なら24万円ですからね。これがさらに倍になったら48万円とかになるわけで、なんだかんだ金利が上がると大変です。

借金すべきだったのかどうだったのか・・・

そもそも、第二種奨学金のMAX12万円を借りて576万円、つまり600万円近い借金を背負ったってのも、どうだったのかなぁって感じはします。。

親元を離れての一人暮らしだったので生活費がかかるわけですが、既に年金生活となっている実家からの仕送りは無く、かつアルバイトもしたくなかったので、全ての生活費を奨学金で賄うという決断をしたのです(爆

マジでクソな学生だったと思います←

まあ、おかげで大学時代は困窮せずに生活できたわけですが・・・w

もちろん、借金であるという認識はしており、借入額が増えれば増えるほど返済が大変になるというのも分かった上ではありましたが。。

就職してからは、先述の通り毎月2.4万円ほどを返済しています。

決して給与水準が高い会社ではありませんが毎年それなりに昇給しているし、また格安の独身寮があり実質居住費がかからない生活をしているため、今のところ返済に困ったことはありません。「安い家賃」ぐらいの感覚で返済しているという感じです。

しかし、しかしですよ。

就職してから10年間で既に260万円を借金返済に費やしていることになるわけです。

今より貯金が260万円あったとしたら?まあ流石に奨学金ゼロは無理とはいえ、せめてその2/3なら?半分なら?と思うと、それなりの代償はあるなぁと思います。100万円あったらもう1本高級腕時計が買えますよ。

独身寮を追い出されたら家賃を払いながら2.4万円の返済をすることになるので、毎月の固定費がかなり膨らんでしまいます。

まあ、近年は会社で返済支援制度が開始され、なんと総額100万円を代理返済してもらえるようになったりして、かなりありがたくはあるのですが、それでも元本は500万近いわけで、めちゃくちゃ負担が減るということでもなく。。。

ほんと、クソみたいな学生生活を送っていたので、大学時代は楽せずに就職してからの負担を軽くしていた方がトータルでは得だったというのは、結果論としてはあると思います←

まあ、完済に向けて、長い長い返済を続けたいと思います。。

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