先日、「TOSHIBA」印のLED電球を東芝製と思って買ったのですが、今売られている東芝ブランドのLED電球は全てNVC(雷士照明)という中華メーカー製だそうで、完全に失敗しました・・・。
実家用として、お盆の帰省に合わせてLED電球を買いました。なんか、お風呂の2灯式の照明が1個しか電球ついていなかったので←
これまで毎回帰省前に買おうと思って毎回忘れていたのですが、今回は帰省直前にたまたま電気屋の近くに行く機会があったので、ふらっと寄ってそのまま購入。
LED電球売り場ではパナソニック製と並んでこの東芝ブランドのものが大々的に取り扱われており、いかにも「東芝製でございます」という雰囲気で鎮座していました。LED電球といえば黎明期から東芝(東芝ライテック)製のものが高品質で有名だったので、東芝製があるならと購入。今思うとパナソニック製のものに比べるとやけに安かったのですが、パナソニックのはプレミアなんちゃらみたいな名前だったので単に上位グレード版で高いのかなと思いました。
そして箱を開けて説明書を見ると、この製品はNVCライティングジャパンが東芝ライテックとのライセンス契約のもと取り扱っていますとの文言が。確かに、パッケージにも「NVCライティングジャパン」と書かれていました。
これに「ん?」と思って調べてみると、なんと、2019年に東芝は一般家庭向け照明機器から撤退していたとのこと。そして中国の雷士照明という会社が、単に東芝からブランドの使用許諾を得て自社(NVC)製品を東芝ブランドで販売していただけなようです。サポートも東芝は一切絡まず、NVCライティングジャパンが担います。
TOSHIBA(ロゴ)が記載された商品(製品・パッケージ)で、「NVC Lighting Japan株式会社」の記載がある以下商品(製品)については、NVC Lighting Japan株式会社が製造販売を行っている商品になります。該当の商品に関するお問い合わせは、NVC Lighting Japan株式会社にお願いいたします。
NVC Lighting Japan株式会社が製造販売する商品のお問い合わせについて – 東芝ライテック
白物家電やテレビと違って、LED電球には東芝のDNAは無い
いやー確かに、東芝が(家庭向け)LEDから撤退するというニュースはおぼろげに覚えてあって、売り場で見たときに「あれ?」とは一瞬思ったんですが、いかにも東芝製かのように売っていたので完全に騙されました。
LED電球に関しては本当にただNVC製品に東芝ブランドをつけているだけで、そこに東芝のDNAや技術は一切ありません。東芝ライテックは一般家庭向け機器から撤退しただけで、NVCに買収されたわけでも、事業譲渡したわけでもないからです。
同じ「東芝と見せかけて実は中国」には白物家電(東芝ライフスタイル)やテレビ(東芝映像ソリューション)がありますが、それらは丸ごと買収された事業であり、これまでの東芝製品とは地続きで、東芝の技術やスピリットは宿っていますから、根本的に違います。
中国でもハイアールとかマイディア(Midea)、ハイセンスといった既に一定の地位を確立したグローバル規模のメーカーならまだともかく、NVC(雷士照明)とか聞いたことないんですが、大丈夫なんですかね?←
まあ、日本において東芝ブランドを委ねているわけですから、それなりの品質は確保されているんでしょうけど・・・。
しかし、買収されたわけでもなく、OEMですらない製品にブランドだけポンって乗せるのって商売としてどうなんでしょう…。そんなことするぐらいなら潔く完全撤退したほうがよかったのでは?と思います。ましてNVCなんてメーカー、東芝ブランドが無かったら売り場で優遇されることもなく、全く見向きもされていないメーカーでしょう。消費者からしたら「騙された」という感じは拭えず、なんだかなぁって思います。
まあでも、10年前のLED電球黎明期ならともかく、今はどの製品も明るさや光の広がりは十分な水準に達しており、性能的には大した影響はないのかなとも思います。昔はメーカーにより明るさや光の広がりに結構違いがあり、インプレスの記事をよく見ていたものでした。今はパッケージに明るさ(ルーメン)や配光角が明記されており、特別どこのメーカーが良いというのも無くなっているようです。
「昼白色」が黄色くて、「昼光色」が青白い?
実はこれ、さらに失敗を重ねていて、「昼白色」だと思って「昼光色」を買ってしまいました←
電球の色って、「電球色」「昼白色」「昼光色」とありますが、黄色い(暖かい)順に電球色>昼白色>昼光色になっています。電球色が一番黄色くて、昼光色が一番白い、青白い色味なんですよね。
中間の、ナチュラルな白さのもの(=昼白色)が欲しいと思っていたのですが、買ったのは一番青白い「昼光色」でしたorz
ほんと、下調べもせずふらっと寄って買ったので、その場で字面だけみて「昼光色」が中間の色味だと思って買ってしまいました。いや、常識的に考えたら昼“白”色が最も白に近い色味で、“昼光”色が最も日の光、自然光に近い色味になると思うのですが…。昼白色が黄色くて、昼光色が青白いなんてめちゃくちゃです。マジでこの名前考えた奴誰だよ←
なんかもう、そんな分かりにくい名前なら、素直に色温度(ケルビン)を表示したほうがよっぽど分かりやすいと思います。
まあでも、買ってしまったものはしょうがないですし、明るさ等の性能には問題ないので、しばらくはこのNVC製LED電球を使うしかないですね。
しばらく、といってもLED電球は寿命が4万時間あるので、風呂用で毎日1時間点けるとしたら109年持つのですが←
コメント
久々のブログご記載ありがとうございました。
下記質問させてください。
★「OEMですらない製品にブランドだけポンって乗せる(以下略)」とのことですが、
私も同意見で、OEMですらないことに驚愕いたしました。
ブランドの名前だけ貸すやり方に私も疑問を覚えますが、ご意見如何でしょうか。
★上記ブランド名対応ですが、東芝がライセンス料を欲しいがための所業と考えてよろしいですか。
★ぼくやさまの語尾につける「←」が地味にお気に入りですが、ご意見如何でしょうか。
毎度ご質問ありがとうございます。
★ブランドの名前だけ貸すやり方
→私も全く同感です。東芝ブランドを下げているだけと思います。
★東芝がライセンス料を欲しいため
→ああ、この点は気づきませんでした。中国企業だし、かなり高額なライセンス料を払うことを持ちかけてきたのかもしれませんね。まあ、それも金に目が眩んだ金の亡者としか思えないですが…。
★「←」について
→そうですね、私にとっては「(爆)」と同じぐらいのお気に入りで、(爆)ほど悪目立ちしないという点が良いと思っております←